KK線再生に向けた取組みKK線を歩行者中心の公共的空間に再生する
プロジェクトを推進しています。

クルマのための場所から、人がワクワクして楽しめる場所へ。

東京高速道路(KK線)は、東京都の方針に基づき、「自動車専用の道路」から既存施設を活用した「歩行者中心の公共的空間」へと再生されることとなりました。
東京の新たな価値や魅力を創出し、世界に注目される観光拠点を目指します。全区間の整備完了の目標時期を2030年代から2040年代としています。都市空間の価値や魅力向上の実現に向け、段階的な整備により一部区間の早期開放を目指しています。

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※この図はKK線再生に向けた検討内容をイメージ化したものです。

先行実証実験をスタートします。

東京高速道路(KK線)は、2025年4月に廃止(東銀座出口を除く)され、以降は歩行者中心の公共的空間への整備に向け、新しいフェーズに入ります。
今後は、ウォーカブルなまちづくりに向けた取組を推進するにあたり、KK線再生に向けたまちづくりの基本的な考え方や、計画・整備段階における東京都と当社の連携内容や利活用の在り方等について取りまとめた「東京高速道路(KK線)再生に向けた利活用方針」を公表しました。
一部区間の供用開始までは、この方針に基づき、沿道の地域、様々な人々、企業等、多岐にわたる主体との対話や試行等を行う「先行実証実験」を行っていきます。

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※東京高速道路(KK線) 再生に向けた利活用方針(2025年4月発表)より抜粋

KK線再生に向けた取組み「Roof Park Project」
Roof Park Projectは、既存施設上部の整備だけでなく下部の商業施設や周辺のまちとの連携も一緒に考えるプロジェクトです。

66年にわたる自動車専用の道路としての役割を終え、新たに人中心の公共的空間に再生する節目を祝う「KK線リボーンセレモニー」において、KK線を再生するプロジェクトの名称を発表しました。
KK線の既存施設は商業施設の「上」に道路があるという特徴があります。KK線再生は、施設の上部を車から人への空間に再生するという取組みですが、プロジェクト名称は上部空間に限定する名称ではないものにしたい。そんな発想から、下に空間があることを前提とした「屋根=Roof」という言葉にこのプロジェクトが大切にしたい思いを込めました。
屋根に上り、いつもと違うひらけた景色を目にしたときのワクワク感を、いつ訪れても感じられる、楽しく、みんなに愛される空間を目指します。

プロジェクトコンセプトは「みんなでゆっくりつくる未来」
速さや効率を求める時代から人が歩く速さやヒューマンスケールを考える時代へ、プロジェクトが実現したいまちづくりのあり方を「ゆっくり」という言葉に込めました。

近年、車からウォーカブルの時代に移りつつある中で、KK線の既存施設を活用して車のための空間を人のための空間に再生する意義を考えたとき、スピードや効率を優先したプロセスで進めてよいのかという問いかけから始まりました。
まちは、そこに関わる人々によって長い年月をかけてゆっくりつくられ、KK線も60年以上の歴史を積み重ねて今に至っています。そんなKK線の既存施設を活用した今回の開発は、様々な人と関わり、会話し、解像度の高い計画、デザイン、実行というプロセスを踏んで丁寧に進めること、そして、供用開始後も完成形はなく様々な人の手垢をつけてつくっていくことで愛着をもって進化し続ける、そんなまちづくりの理想を「ゆっくりつくる」と表現しています。

プロジェクト専用サイトをリニューアルしました。

「Roof Park Project」については、プロジェクトサイトで詳しくご紹介しています。
同サイトでは、プロジェクトに関する情報や活動状況だけでなく、様々な視点、分野から、多くの人にプロジェクトに関わって頂き、一緒に考えるためのプラットフォームです。是非、覗いてみてください。

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事業推進体制のイメージ
KK線の再生は、計画・整備段階から周辺地域、多様な人々、様々な技術やアイディアを有する企業や専門家等の多岐にわたる主体との連携・協働による「共創」のまちづくりを進めます。

これまでにない新しい公共的空間の仕組みを企画・検討していくため、KK線再生の事業デザインに関する企画、実装を提案する機能として、共創プラットフォームを組成し、事業者だけでなく、多領域の専門家を交えて議論することにより、新たな価値を創出するためのプラットフォームとして、多くの人に様々な形で関わって頂ける体制で事業を推進します。

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